紙本着色妙国寺絵画(東京都指定有形文化財)
寛永年中の作で妙国寺境内を中心に周囲の景色や参詣する人々の様子を描いた寺社参詣図。昭和31年3月東京都の文化財に指定された。平成11年東京都の支援を受け平成の大修復を行った。
写真

天妙国寺は弘安八年(1285年)天目上人によって創建されたと伝えられている。
この絵図は江戸時代初期(1634〜1641年の間)に作製されたものであるが、寺社の伽藍を画いた参詣曼茶羅の性格をもち、室町時代に繁栄した妙国寺の五重塔や仏堂を擁する大な伽藍と境内を現在に伝えている。

海運商人として活躍した鈴木道胤によって建立された品川のシンボルであった五重塔は、慶長19年(1614年)の大風によって倒壊したが、絵図に画かれている五重塔は、寛永11年(1634年)三代将軍家光(大猷院殿)によって再建されたものである。
ただし、この五重塔も元禄15年(1702年)2月の大火によって焼失してしまった。