切られ与三郎
本堂写真

芳村伊三郎の名は、江戸長唄の名家で、現代まで襲名され続けています。
4代目伊三郎は、清名幸谷の紺屋の中村家の二男として寛政十二年(1800年)に生まれました。名を中村大吉といい若い頃から長唄に親しみ、その美声と男ぶりは近隣でも有名だったようです。大吉は長じて木更津で型付職人として腕を磨き、年季が明けて清名幸谷に帰り兄の紺屋を手伝けしておりました。根が好きな長唄を唄うために家から1キロほどの東金と大網の中程の新堀の茶屋に足しげく通っておりました。そこで見そめたのが茂原生まれのきち(お富のモデル)でした。「お富・与三郎」で知られる歌舞伎狂言与話情浮名横櫛(よはなさけうきなのよこぐし)なのです。